精神科

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依存性物質総論

依存性物質 精神依存 精神依存とは精神的に薬が欲しくて欲しくてたまらないという考えに取りつかれることを指す。精神依存のみを形成するのは大麻とコカインである。 耐性 耐性とは長期間の薬物使用で身体が薬物に対して順応してしまうことによって、同じ...
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GABAとベンゾジアゼピン系薬について

GABAとベンゾジアゼピン系薬 GABA(γ-アミノ酪酸) GABAはGABAA受容体に結合することで細胞内にClイオンを流入させて神経細胞膜電位を過分極にすることで、活動電位発生を抑制して神経抑制効果を発揮するという抑制性神経伝達物質であ...
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せん妄総論

せん妄(delirium) せん妄とは「因子の存在が急性の脳機能障害を引き起こし意識障害を認める」という状態を指す症候群である。せん妄では夕方~夜間に好発するという日内変動を認めることが多く、夜間に起こるせん妄を夜間せん妄と呼ぶ。 せん妄を...
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睡眠障害総論

睡眠障害 睡眠について 睡眠は脳波所見によってノンレム睡眠とレム睡眠に分けられる。約72分のノンレム睡眠と約18分のレム睡眠を合わせた約90分の周期を繰り返している。 ノンレム睡眠のときは脳が休んでいるが筋肉は完全には休んでいない。レム睡眠...
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統合失調症総論

統合失調症と関する事項について 統合失調症 人口の約1%が罹患する精神疾患であり、精神科入院の理由として最多となっている。陽性症状・陰性症状・認知機能障害(記憶力・集中力・判断力の低下)を認める。モノアミン(ドパミン・ノルアドレナリン・アド...
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気分障害総論

気分障害と関する事項について 気分障害 気分の問題によって日常生活に支障をきたす疾患の総称である。 うつ状態のみが続くものを「うつ病」として、躁状態とうつ状態が繰り返すものを「双極性障害=躁うつ病」とする。 106D19:気分障害でみられる...
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児童の精神疾患総論

児童の精神疾患 自閉症スペクトラム障害(ASD) かつて自閉症やAsperger症候群は両親の育て方に原因があるのではないかという考え方が主流となっていたが間違いであることが判明して、現在では養育は関係せず先天的な影響によるものだと考えられ...
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神経症性障害総論

神経症性障害 神経症性障害とは幻覚や妄想などの通常とは異質な精神症状を主症状とする精神疾患と異なり、不安や恐怖など通常とは異質ではない衝動とそれに伴う身体症状を主症状とする精神疾患の総称である。 神経症性障害はかつて心理的な葛藤による「心因...
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摂食障害総論

摂食障害 摂食障害とは食行動の重篤な障害であり、通称で拒食症と呼ばれる神経性食思不振症(神経性やせ症)と通称で過食症と呼ばれる神経性過食症に大別される。体型的にやせに至る(標準体重から20%以上のやせ)ものを神経性食思不振症として、体型的に...
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パーソナリティ障害総論

パーソナリティ障害 パーソナリティ(人格)の生まれつきの部分を「気質」と言い、「気質」はパーソナリティの基礎をなす先天性の特性であると言える。 パーソナリティ障害は「パーソナリティの障害」を意味しているわけではないことに注意する。「パーソナ...