肝・胆・膵

肝細胞癌について

肝細胞癌の病態と検査 肝細胞癌の定義 肝臓を構成している細胞が癌化して発生したものを「原発性肝癌」という。 「原発性肝癌」は肝細胞が癌化した肝細胞癌と肝内胆管細胞が癌化した肝内胆管癌に分けられる。 「原発性肝癌」のうち肝細胞癌が約94%を占...
肝・胆・膵

胆石症(急性胆嚢炎・急性胆管炎)について

胆石症の病態 胆石症とは胆道に胆石が存在することによって引き起こされる様々な病態の総称である。 胆石症は胆石が存在する部位によって3つに分類される。 胆嚢に胆石ができた場合は胆嚢結石症、総胆管に胆石ができた場合は総胆管結石症、肝内に胆石がで...
肝・胆・膵

自己免疫性肝疾患(自己免疫性肝炎・原発性胆汁性胆管炎・原発性硬化性胆管炎)

自己免疫性肝疾患 自己免疫学的機序で肝障害をきたす疾患の総称であり、自己免疫性肝炎(AutoImmune Hepatitis:AIH)・原発性胆汁性胆管炎(Primary Biliary Cholangitis:PBC)・原発性硬化性胆管炎...
内分泌

Cushing症候群について

Cushing症候群とは Cushing症候群とは慢性的なコルチゾール過剰状態が引き起こす病態の総称である。 Cushing症候群の所見 正常の場合、血中ACTH値と血中コルチゾール値は早朝高値・夜間低値という日内変動をとる。 Cushin...
脳神経

プリオン病について

プリオン病 プリオン病とは脳神経細胞に細胞毒性と感染性を持つ異常プリオン蛋白が沈着することで、脳神経細胞が障害されて起こる疾患の総称である。 孤発性Creutzfeldt-Jakob病(クロイツフェルト-ヤコブ病) 細胞膜表面に存在する正常...
脳神経

ビタミンB1欠乏症について

ビタミンB1(チアミン)欠乏症 ビタミンB1欠乏症の原因 ビタミンB1欠乏症はアルコール依存症・偏食・妊娠悪阻・重労働+糖質過剰摂取などが原因となって生じることが多い。 アルコール依存症 通常、アルコールは肝臓でアルコール脱水素酵素によって...
脳神経

Huntington病について

Huntington病 正常時の不随意運動調節のメカニズム 黒質緻密部のドパミン神経細胞でドパミンが産生された後、黒質線条体神経路によって線条体に送られる。ドパミンは線条体(尾状核・被殻)の直接路ニューロンに対してはドパミンD1受容体を介し...
脳神経

筋萎縮性側索硬化症(ALS)とその他の運動ニューロン疾患

筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis:ALS) 上位運動ニューロン(UMN)および下位運動ニューロン(LMN)両者が変性・脱落していくことで随意運動を司る運動神経伝導路に障害が起こり、進行性に筋萎縮...
脳神経

Parkinson病関連疾患

Parkinson病と類似の症状を示すParkinson病関連疾患としては進行性核上性麻痺(Progressive Supranuclear Palsy:PSP)と脊髄小脳変性症(SpinoCerebellarDegeneration:SC...
脳神経

Parkinson病

Parkinson病の病態 Parkinson病の病態は「大脳皮質→大脳基底核→視床→大脳皮質」という流れで構成される「大脳皮質ー大脳基底核ループ」という神経回路を用いて説明されることが多い。 大脳皮質からは随意運動指令を伝達する錐体路と呼...